7月15日　はれ
　今日は、研究室で明日の英語輪講の資料を作っていた。余裕を持って毎日こつこつ作っていたので、まあ間に合うだろうと思っていたが甘かった。夜9時になっても終わらない。やむなく研究室を辞し、あとは家でやんべーと、電車に飛び乗る。最寄駅着く。こっから家まで自転車で18分ですよ。さっさと終わらせて、さっさと寝るゾ。と息巻いて自転車に乗ろうとしたら、自転車がない。
　ないっつーより、もともと乗ってきてなかった。怠惰なる僕は、朝、母親に車で送っていってもらってたのだ。思い出した。つか、数日前にもこんなことあったな。
　で、母を迎えによこそうと電話をかけようとするが、時すでに夜の10時半。今電話かけたら鬼のように怒られる。あんたのアッシーじゃないんだよ！　と怒号をあびせられる。僕が母親だったら浴びせる。なので、車も使えない。困った。
　困ったので走って帰るしかない。何度も言うが数日前もこのパターンで走って帰った。このクソ蒸し暑い夜に、なぜ僕は走っているのか。英語輪講が切羽詰まってるのに。なぜ。なぜ。
　ひとえに僕の認識の甘さによるものであります。ごめんなさい。これは罰だ。段取りの悪い僕への罰。開き直ると、なんだか強制的にランニングさせられるのも悪くない。だって健康に良さそうじゃね？　それに、これを毎日やってれば何かが鍛わるよ。外角低めの球をうまくおっつけてライトに流す、強靭な足腰ができあがるかもね。でも、それが今の僕にとって必要なことなの？　今やらなきゃダメなこと？　役に立つの？　僕の将来にどんな役得をこのランニングはもたらしてくれるの？
　あほう。役に立たないからやらねえっつーのは、クソガキの発想です。こんなんやっても意味ないジャンとか何とか言って、色んな可能性を切ってしまえば、何も残らなくなっちゃうよ。考えろ。世の中だいたい役に立たねえことで満ちてるだろ。君の人生90パーセントぐらい役に立たねえことで構成されてるだろ。でも、もしかしたらそれが役に立つ日が来るかもしれない。来ないかもしれない。そんなことは考えなくてもよい。可能性を捨てないことが大切なんすわ。
　だいたいそんなこと言いましたら、あなた、今、現在、このろくでもない日記を見ていること自体が役に立たねえこととは言えませぬか？　矛盾じゃないですか。何でここまで見ちゃってるんですか。あーた。いくら温厚な僕でもキレますよ。あ？　役に立たないことはやらないっつーなら、さっさとブラウザを閉じやがれ！　二度と来るな！（塩をディスプレイにぶちまけながら激昂）
　でさあ。ちなみに僕も、今役に立たないことってなんだろうって考えてみましたところ、さしあたり、この日記を書くという行為がとても役に立たないことが分かったので、そろそろこの辺でお暇していい？　英語輪講やらせてよ。切羽詰まってるんですよ僕は。あなたが正解でいいからさ。頼むよ。
オナ禁2nd　4日目　:　ランニングしたせいで膝が痛く、それどころではない。でも元気が有り余ってる。毎日走って帰ろうかなと思うほど元気。
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