<僕がタイムパトロールだったら>
登場人物
Y平・・Y 高峰風香・・・風
タイムパトロール(略称TP)・・・
「ドラえもんなどでよく出てくる例のあれ。
主な仕事は、過去の歴史上で不運な事故で死んでしまった人を
助けること。
ただし、例えば織田信長など死んでしまわないと歴史に
大きな影響を与える人物を助けることはできない。」
今日は少し厄介な任務が僕のもとに届いた。
電磁気学の再試の勉強をしなければならなかったが
人の命には代えられない。
僕はそらとぶタイムマシン「タイムボート」に乗り込むと
急いでエンジンを始動した。
120キロで飛ばすこと10分、
今回のターゲットである高峰風香の家が見えてくる。
時刻は12:45。
ちょうど13:00になったとき、高峰風香は
不運な事故で死ぬことになっている。
それを防ぐのが今回の僕の任務だ。
ことは一刻を争う。
TPの原則として、できるだけ自然なかたちで
助けねばならないのだが、
既に15分前。
やはり、今回は多少強引だが
高峰風香が台所に立つ前に、
ウインナーとフライパンと包丁を強奪するのが妥当だ。
もしくは中華味や、卵をねこぞき捨てて
チャーハンを作れなくしてしまうのもいい。
よし!作戦は立った。
僕は次元転換装置をONにしタイムボートごと
ターゲットの台所に向かって壁をすり抜ける。
風香「きゃ!不法侵入!」
・・・しまった・・・ターゲットに見つかってしまった。
めんどくさいことになった。
風「あんた・・・誰?
なに、その乗り物・・・」
Y「ちょ、えっと。待て待て。怪しいモンではないんだ。」
風「怪しいわよ。全身タイツみたいなカッコして・・・」
Y「な!いや・・・これはタイムパトロールの制服・・・
あ、いや。なんでもない。」
風「なんなのよあんた・・・?早く出てって!
出てかないと・・・」
Y「待って!すいませんすいません!
声を出すのだけは勘弁してください。」
風「じゃあ出てって。早く!」
Y「分かった・・・うん・・出てくよ。
出てくからとりあえず、
その手に持っているウインナーを
僕に渡してくれ。」
風「は?とりあえずウインナーって何よ?
気持ち悪い・・・なんなの・・あんた?出てって!!!」
Y「ちょま~!声が大きいよ!待ってくれとりあえず
待ってくれ。・・・うう、仕方ない。
ほんとは言っちゃだめなんだけど・・・
君はそのウインナーが原因で死ぬんだ!」
風「・・・は?キモ!何言ってんの?
こんなもんで私が死ぬって?」
Y「ああ!あぶない!!振り回すなんて・・・
自殺行為だ!」
風「自殺行為?」
Y「ああ!そうだ。君は丁度午後1時に
床に落としたウインナーを踏んですべって転んでしまう。
その拍子にチャーハンを作っていたフライパンを
手放し、そしてそのフライパンがまな板の上に置いてある
包丁に当たり、包丁が床でうずくまっている君に
ダイレクトで刺さるんだ。」
風「・・・きもいいいい。何それ?
言い訳にしてももっといいのが思いつくでしょ・・?」
Y「分かった!OK!きもくていいから。
とりあえずチャーハンを作るんだったら、
ウインナーじゃなくて、こっちのベーコンを使うんだ。」
風「はあ・・・なんでそんなこと、
あんたに指図受けなきゃだめなのよ・・
しかも全身タイツでそんなこと言って・・・
ちょっとキちゃってるんじゃないの?」
Y「・・・いや、うん。きてるきてる。きてるから
とりあえずウインナーじゃなくて、ベーコン。
あるいはカニかまを使ってもおいしいものができるから・・」
風「カニかまなんてないわよ!出てって!
出てかないと、ウチの猫がだまっちゃいないわよ・・・」
風香の家の猫サクラ「ふうぅぅ~!!」
Y「のわ!!待って!猫をけしかけるとか、なしだよ!」
ピコーンピコーン!
Y「タイムカードが鳴ってる?
あ!ダメだ!
ウインナーやっぱり落とさないとダメだ!」
風「へ?何?」
Y「あ~!畜生!事前に調べとくんだった・・」
風「よく分かんないけど・・・出てって。」
Y「まあ待ってよ。
君はウインナーを3本落として、そのうちの一本に
滑って転ぶわけだけど
他の2本のうち1本が冷蔵庫の下に入り込むんだ。」
風「・・・それで。」
Y「そのウインナーが、
ある一匹の餓死寸前の子ねずみを救うんだ。
んで・・・」
風「子ねずみぐらい死んだっていいから出てって。」
Y「ところがその子ねずみは、君の歴史に実にうまく
入り込んでくるんだ。
その子ねずみは二年後、そこのサクラに
家の中で追いかけられる。
子ねずみはそのまま外にまで逃げていくんだけど
サクラはかまわず外まで追いかけていく。
そこでサクラはダンプカーにはねられて死ぬんだ。
風「はあ?サクラが死んじゃだめじゃない!」
Y「いや。サクラが死なないと君が死んじゃうんだ。
サクラは2年後死なないと、5年後に君が猫引っかき病にかかる
原因を作り出す。
君は不運にも海外旅行先の安ホテル内で
猫引っかき病を発症する。
治療法がこれといってない病気だから
自然治癒を望むしかない状態なんだけど
やはり海外の安ホテルということで
環境も劣悪、脳症を併発した君は
そのままそこで死んでしまうんだ。
つまり、サクラが五年後生きてると君は死ぬ。
サクラには2年後にダンプカーにはねられて
死んでもらう必要があるんだ。
でもサクラが2年後に死ぬっていうのは、死ぬ理由を作り出す
子ねずみがいないとありえない話。
だから子ねずみを餓死させないためにも
ウインナーを冷蔵庫の下に落としてやらなきゃ
ダメなわけ。ということで・・・」
風「あんた・・・よくもまあ
そこまで口からでまかせが出せるわね・・・」
Y「でまかせなんかじゃないから!信じて!」
風「分かった分かった。それじゃあ冷蔵庫の下に
ウインナー入れるから、帰ってくれる?」
Y「あ・・・うん。ありがとう・・・
それなら・・・」
風香が冷蔵庫の下にウインナーを入れようと
かがみこむ。
Y「あ、待って!まずい!」
その瞬間、風香の手から三本のウインナーが
するりと抜け落ち床に転がり落ちる。
一本は風香の足元に、もう一本はサクラの前に
残りの一本は冷蔵庫の下に入り込む。
風「え?これって・・・」
Y「動かないで!じっとしてて!
ふう・・・やっぱり歴史の流れを変えるのは
カンタンじゃないらしい。
どうしても君は死ぬ運命にあるみたいだ。」
風「かっこつけてないで!なんとかしてよ!
どれ?私はどのウインナーで滑って転ぶの?」
Y「その足元にあるやつ・・じゃなくて、
サクラの目の前にあるウインナーで滑って転ぶんだ。
君が次動いた瞬間、
サクラが目の前にあるウインナーに飛びついて
そのウインナーがはずみで転がって
君の足もとに・・・・」
風「信じちゃいないわよ!信じてないからね!
でも、私はどうすればいいの?」
Y「とりあえず、サクラをこの場から離すことが
先決だ。サクラが動かなければ、
ウインナーが動くこともないから。」
風「じゃあ、あんたサクラをどっか連れてってよ・・早く!」
Y「うん。分かった。サクラ~、サクラちゃ~ん
ちょっとむこう行こうね~」
Y平がサクラを抱き上げようと、手を伸ばすと
サクラ「ニャア~!!」
サクラは暴れだした。暴れたサクラの足が
ウインナーに当たる。
Y「ああ!!危な~い!!」
ウインナーは風香めがけて進んでいく。
風香「ひい!!」
Y「動くな!ジッとしてるんだ!!」
風香のつま先に、ウインナーは当たって止まる。
風香「危なかった・・・」
Y「よかった・・・ウインナーが動いた時点で
歴史は流れるはずだったんだけど・・・
どうにか少しずつ変わってきてるみたいだ。」
風香「た、助かるの?」
Y「いや、まだだ。まだ不十分だ。
とにかく、このウインナーをなんとかしないと。」
風香「とにかく、自由に動けるのはあんただけなんだから
がんばってなんとかしてよ!」
Y「うん。分かった。必ず助ける!」
メルヘ~ン!!
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(続かない)って・・・。そこが一番笑えます^皿^
続いてよ!笑
そんな終わり方しないで下さいーTOT
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実はこっちにコメント残すのは初めてだったりします。
Y平さんの人並はずれた想像力に感動を覚えました!
続きがものすごく気になるところです・・・
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続かないんですか!w
素敵な妄想をありがとうございます☆
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朝希さん>
へへへ・・・いや、続きませんよ。
なんか途中で僕もよくわかんなくなっちゃったもんで・・ウインナーウインナーって
なんだ僕は?みたいな・・苦笑
しむさん>
いやあ・・頭のいい子は現実を客観視する。
頭の悪い子は現実を見ずに妄想にふけるとは
教育学で習ったことですが、僕は明らかに
後者ですね・・ こんなアホ更新ですいません・・・
きむけんさん>
すいません、続きません 苦笑
妄想なので楽しいうちにやめとこうと
思いまして・・・ こんな妄想に付き合ってくれて
ありがとうございやす・・
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こっそりこんなところにコメントを。
レポートの文書くの忘れて、読み耽ってしまいましたよ。
何でこんなにおもしろんですかwww
子ねずみの餓死のあたりからの想像力の豊かさにびびりました。
よし、Y平のアクティブ日記も読破しよう。近いうちに。テスト期間中に。
これは決定事項!!