40歳目前が近づいてきているせいか、謎に老いを気にするようになった。端的に言うと、痩せてしゅっとしたい。10年前と比べると余裕で10kgぐらい太っているので、やはりパンパン感、足に対して顔がデカかったりする。顔が小さいなどということは人生で一度としてなかったし、エラが張ってる分むしろデカく、小太りになったことでより強く誇張されるような。もうちょっと誇張したらワンピースの魚人島あたりで出てきそうな風貌になってきている。
それに対して、なにか、自分は痩せさえすればまだまだ。ほら、筋力も若い頃の2倍くらいになってるしさ、みたいな謎のやればできる感が出てきていて、これは完全に執着。若さへの執着がでてきちゃってるな。と。
もちろん。若い頃はイケてた、などと思っておらず、むしろ自己肯定感は限りなく低く、モテず、ふるわず、希死念慮すらあったように思う。そこへ来て40手前。ただ単に長くやってきたというだけで、やれることは若い頃より死ぬほど増え、頼りにされるシーンが増えていく。これは自分が努力してきた、という側面ももちろんあると信じたいが、ネトゲの古参勢がめちゃくちゃ強いみたいな話で、単に総プレイ時間が多いから、比較的若者よりできることが増えている。しかもほんの局所的に。たとえばケアルの回復量がやたら多いみたいな。ある一側面でだけ役に立つことがある、という。攻撃力や防御力は紙っペラ、みたいな。分業制が激しくなった現代で歯車適性がよりうまく機能しているというだけで、努力が素晴らしかったとか、若者よりめちゃくちゃできるというわけではなく、むしろ老獪になればなるほどできないことが見えてくる。
話はそれたが、つまり「困ることは減ってきたけれど、やっぱり若さっていいよね」みたいな、いかにも漫画の老人(悪役)が思うようなことがすっと肌感で理解できるようになってきた。あ〜、おれもフリーレンみたいに10代の体で1000年とか生きたいな〜楽しいだろうな〜みたいな思考。で、精神性が1000年前とまったく変わってないものだから、現代の価値観についていけず悪逆非道を意図せずしてしまい、若者(14歳)に「亡霊め!!!」とか言われながら斬られて果てるみたいな。そういう老の気持ちになってきた。
いままで全くやらなかったスキンケアもしだした。なんかXに流れてくる小顔マッサージをしている自分。背中を丸めちまちまとあすけんに栄養を入力する自分。こんなときが来るとは思っていなかった。テレビの芸能人の名前が全くおえなくなってきて、や、俺は普段子どもが見てるEテレしか見てないし、あれだよ。テレビみたいなオールドメディアから仕入れる情報なんて、、、ね? みたいにネット使いこなし、育児にも熱心だぜアピールをしながらも、じつは内心本当になにがAぇ! groupで、Snow Manだか分かってないことに戸惑いを覚えている。昔からいる芸能人がやたら老いてきているのも気になりだす。あれ? 相葉くん? けっこう。。。? みたいな。相葉くんといえば俺が中3ぐらいのときまさに絶頂で、クラスの好きな女子が半狂乱で相葉くんの何かを語ってるのを見て、「ち、相葉がよ。。。」などとニキビをぷちゅぷちゅと潰しながら呪詛を吐いたものだが、あのイケてる象徴だった相葉が。相葉ですら。お、老いてきている。。。?
きわめつけに、この間歌番組かなにかでperfumeが出てきて、例のベイブレードのエンディングを歌っているのを見て、うわあ〜やっぱりperfumeは全然変わらないな〜すごいぜ! いま36? みえね〜みえなーわ〜などと感動して見ていたら、小2の長女がけっこう悪意ない声で「おばさんだね」とつぶやき。おま! ほんと!? なんなの??? まじで?? そう見えるの??? じゃあ何かい?? 今perfumeと同い年の妻は?? おおおばさん!? おおおばさんとかかな!? みたいに家族で騒いでいて、あ、なんかおおおばさんってジブリにでてきそうだね? ユパ様みたいな。という発言で爆笑し、長女が困惑する中、2024年の今になって1984年公開のナウシカの情報を急に自分が出したことに空恐ろしい恐怖を。その姿に少年隊や松田聖子の話でいきいきする親世代を見るような。