目次
問題点
さくらのレンタルサーバー(スタンダートプラン)でWordPressサイト運営をしているが、異常に遅い。
Google Speed Insightの結果は下記。
![](https://static.yhei-web-design.com/wp-content/uploads/2020/01/501f97737ea3fde5f0c14b38fbabc8ae.png)
![](https://static.yhei-web-design.com/wp-content/uploads/2020/01/88c9c4089679b6e16d60d8f9a5870579.png)
大きな問題点は3つ。
- レンダリングを妨げるリソース
- テキスト圧縮
- サーバー応答時間
対策
レンダリングを妨げるリソースの除外
レンダリングの妨げ要因は下記。
- 無駄なJavaScriptの読み込み
- 無駄なCSSの読み込み
やったこと
- WordPress管理画面にていらないプラグインを削除
- W3 Total Cacheプラグインにて、JSとCSSのMinifyを有効(Enable)に。Minify Cache MethodはOpcodeにする
![](https://static.yhei-web-design.com/wp-content/uploads/2020/01/jscssminify-1024x521.png)
こうすると、jsとcssを圧縮した上で、一箇所で読み込むようになり、無駄な遅延がなくなる。
テキスト圧縮
- W3 Total Cacheプラグインにて、HTML Minifyを有効(Enable)に。
![](https://static.yhei-web-design.com/wp-content/uploads/2020/01/htmlminify-1024x521.png)
サーバー応答時間
大きな問題点は2つあった。
- キャッシュ等が全く効いていない
- PHPをCGI版で動かしている(モジュール版より遅い)
ChromeのディベロッパーツールでTTFB(サーバー応答時間)を測定したところ、だいたい4sほどかかっていた。サーバーが最初の1バイトを返すまでの時間が4sもかかってたらそりゃユーザー離脱するわ。
サーバー/ブラウザでのキャッシュを有効化する
W3 Total Cacheプラグインにて、各種キャッシュを有効化した。
![](https://static.yhei-web-design.com/wp-content/uploads/2020/01/7700d014e682fa3f0228d64a5cf4543d-1024x346.png)
![](https://static.yhei-web-design.com/wp-content/uploads/2020/01/7d7a9ad04327ee4291d8637158384955-1024x379.png)
![](https://static.yhei-web-design.com/wp-content/uploads/2020/01/4d3acc3f0632e0ebe51dece175b950b6-1024x331.png)
![](https://static.yhei-web-design.com/wp-content/uploads/2020/01/8e6bd135ad8bb20d4908a92f41f16e9e-1024x349.png)
![](https://static.yhei-web-design.com/wp-content/uploads/2020/01/1a92edb67a82a9ffd6ca9403479da3bb-1024x299.png)
PHPをモジュール版で動かした(超重要)
さくらのレンタルサーバーがクソ遅いとTwitterでぼやいていたら、さくらの中の人からアドバイスをいただいた。
さくらのコントロールパネルから、PHP7.3のCGI版からPHP7.3のモジュール版へ変更した。
![](https://static.yhei-web-design.com/wp-content/uploads/2020/01/phpversion_select.png)
![](https://static.yhei-web-design.com/wp-content/uploads/2020/01/8b4a490e00f950661d1b76f66602f80a-1024x374.png)
対策後のスコアと応答速度
劇的に速くなった。スコアは27→82に。
![](https://static.yhei-web-design.com/wp-content/uploads/2020/01/77c688de86d294e82cc03f8401ef7860.png)
サーバー応答時間は4s弱かかっていたのが100msを切るぐらいに。
![](https://static.yhei-web-design.com/wp-content/uploads/2020/01/ttfb-1024x591.png)
さくらのレンタルサーバーを高速化した時のポイントまとめ
下記をやるとだいぶ速くなる。
- Javascript, CSSの圧縮
- テキストの圧縮
- サーバー/ブラウザキャッシュの有効化
- PHPをCGI版からモジュール版に変更する(超重要)
lazy loadも行うとスコアは90を超えたが、たまに画像が表示されなくてむかつくので導入を見送った。
あとは、画像圧縮プラグインのSmushで画像を圧縮したり、S3+CloudFrontを使って画像をCDNで配信することで画像の読み込みも爆速化できる。まあそれをしなくても大分サクサクになったので、今回はやめておいた。PHPのモジュール版とキャッシュの力って偉大だなあと思った。
以上。お試しあれ。