先生に毎朝九時半に登校するように、半ば冗談、半ば本気で言われたのでなんとか頑張って七時半に起き、八時四十分の電車に乗ろうと頑張った。で、学校に着いたのは九時三十五分で、うはあ、ちょっと遅刻したべーと焦っていたら、先生がいなかったのでセーフ。研究室の机で、朝のコーヒーを飲みながら十一月五日分の日記を簡単に書いて一息。
七時半に起きるのが、さもものすごい努力のいることとして書いたが、よく考えたらこれでも大分遅いほうである。小、中学生の頃は七時半に家を出てたくらいなのだから、この堕落っぷりはだいぶおかしい。遅刻癖がつき始めた高校生のころでさえ、最低ラインで八時十分ぐらいの電車に乗っていた。今がいかに駄目になったかが伺える。
大学になって遅刻が増えたのは、単に通学距離が増えたせいで、朝起きるのがつらいんだよ。などと常々人に言い訳してる僕だけど、もしかしてこれは違うのかもしれない。むしろ朝起きるのは格段に遅くなっている。僕の主張に筋を通すなら、小中で七時起き、高校で六時起き、大学で五時起き。ぐらいになってないといけない。現実はその逆だ。
それじゃあ、寝る時間から考えてみる。小中では十時には就寝。高校の時は十一時就寝が普通だった。大学に入ってからは一時就寝が平均に。睡眠時間を考慮すると、小学生のころが七時起きだったので、今は十時起きぐらいがベストということになる。となると、やはり七時半起きはかなり頑張ってるということになるので、あながち僕の遅刻も頷けるような気がする。どうか許してほしい。誰に?
今日は金曜の打ち合わせに向けての資料作りが主。パソコンに向かいながら、MP3で音楽を聴きチマチマと作業をしていった。夕方の五時完成を目標にしていたのだが、結局ワードファイルが完成したのは七時。プリンタの調子が悪いので印刷に時間がかかり、完成物が印刷されるまで更に三十分。先生がいないのを確認しつつ、ニコニコ動画を視聴。
家に帰ったのが九時半。トンカツをかっ食らう。ビールをちびちびやりながらテレビを点けたら日本シリーズがやってる。途中で、父さんがフラッとやってきて、一緒にあーだこーだ言いながら観戦。鈴木のスクイズにはしびれた。
巨人は、しばらく見ないうちに名前の分からない選手だらけになっていた。金にモノを言わせるチームの代表格みたいにして言われてるけど、昨日の試合を見る限り、金のかかってない選手のほうが多かったような気がする。むしろそれを言うなら、金のかかった選手がダメになっていくチームと言ったほうがいいような気がする。たとえとしては……江藤とかマルティネスとか。古い。駄目だ。僕の選手名鑑はパワプロ8あたりでストップしとる。
日本シリーズを見たあと、小説書くかーっと思ったけれども、研究室で観てた動画の続きが気になり、再びニコニコ。堕落した気分をニコニコ充填した後、なんだかムラムラっとしてきたので淫猥な動画探しを始める。気づいたら深夜3時。リリー・フランキーがエッセイ「美女と野球」で、「勝負はインポになってから」と書いていたけど、かなり身にしみた。チンコとニコニコと、インターネットさえなければ、小説も書けるし、大学にも遅刻しないんだろうなと思う。
まあチンコとニコニコとインターネットがあるからこそ、書ける何かがある。とも思うけど……