週末野心手帳を買った。スケジュール帳だ。
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装丁や中のイラストを見ると分かるが、キラキラしている。
この時代おおいに叩かれることを承知で言うと、キラキラした意識高いOL、主婦層にウケそうだ。ぼくのようなおっさんオタクプログラマーが持ちそうにもない手帳。
だがしかし。
今日はおっさんプログラマーやただのおっさん諸氏に向けて、週末野心手帳いいぞ! こう使うと最高だぞ! と言うのを伝えたい。
週末野心手帳を使ってなりたい自分になっちゃおう。
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目次
なぜ今更手帳か
お前らおっさんプログラマーはやれOKRがどうだとか。
スクラムがどうだとか。
スプリントレトロスペクティブがどうだとか。
そう言うのを全部デジタルでやる。すぐにNotionとか言い出す。
オッケーオッケー。デジタル最高である。
Notionは最高でConfluenceはクソだ。そう言うのは認めよう。(ぼくの意見じゃないよ!)
でも個人のキャリアや夢、家事や倉庫の修理、ウサギのトイレ砂の注文みたいな雑事を管理する場合、デジタルは向かない。
今日何やるか。今週何やるか。
今月何やるか。4Qで何をやるか。
1年で何をやるか。
こう言うのを確認したり記録するのに、
PCを開いて〜
iPadのアプリを立ち上げて〜
スプレッドシートを起動して〜
なんてのをやっているとすぐに形骸化する。断言する。なぜならぼくが形骸化したからだ。
ぼくのGoogleドライブには、ろくに見られもしないOKRがスプレッドシートで10シート分ぐらいある。
これを見返したりするのは仕事でもない限り無理だ。
そう、プライベートでまでスプレッドシートなんて見たくないんである。
よりカジュアルで、アクセスしやすく、自分が記録していて楽しくなるような状況を作らなければならない。
その一助として、週末野心手帳はかなり使える。
今日のやりたいことを3つ書く
ボトムアップで行ったほうが何事もわかりやすい。まずは週末野心手帳の最小単位である日次の記入欄を見る。
まず、朝起きたら、やりたいことを3つ記入する。
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「複利で伸びる1つの習慣」でも語られているが、この時に、「〇〇したらXXする」といった感じで、既に行なっている習慣に付与していつやるかを明示すべき。
ダメな例と、よい例をあげて見る。
ダメな例は下記。
- ブログを書く
- 通信講座を進める
- 筋トレをする
こう書くだけだと、いつやるかが明示されず習慣化をしにくい。
1日の終わりにこれを見て、「やべー、今日一個もやってないじゃん!」と慌ててやろうとして挫折するのがお前らのパターンである。
下記のように書くとどうだろう。
- 昼休みに弁当を食べたら、ブログを書く
- 風呂に入りながら、通信講座の動画を見る
- 風呂から出たら、筋トレをする
既にある習慣に付与して書くと、いつやるかが明確になって良い。これを習慣の積み上げと言う。
また、たとえば、ぼくは風呂が大好きなのだが、その風呂と通信講座を合わせることで、より習慣が魅力的になるようにしている。
これを誘惑の抱き合わせと言う。
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数週間試した感じだと、これらのテクニックを使うと、高確率でやりたいことをやれるようになる。
そしてこれが一番たいせつなのだが、これらはタスクではなく、本当に自分のやりたいことであるべきだ。TODOリストではない。
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週末野心手帳の良いところは、ことあるごとに「TODOではなくWANTであれ」と発破をかけてくるところだ。
手帳のコンセプトがWANTなので、タスク的なものをここに書くのはなんか違うな。。。と思えてくる。
本当にやりたいことを積み上げていくことができる。
寝る前に今日やりたかったことができたかチェックする
寝る前になったら、このチェックリストを見る。
できていれば◯をつける。できていなくても×をつける必要はない。
この儀式が最も重要だ。
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ここで昔のエピソードを語る。
小学生の頃。ぼくは学習教材として、チャレンジをやっていた。
チャレンジでは1単元を終わらせたらシールを貼るという進捗表があった。
シールを貼るとジグソーパズルのように、かくされた絵柄が出てきて、最後は大きな一枚絵になる。
子供じみているが、ぼくはその表が好きだった。
シールを貼り、絵柄が徐々に見えてくる。
絵ができあがっていく様は達成感に満ちていた。
毎日ごくわずかな喜びが積み上がっていくのを感じていた。
この短期的な報酬が習慣化のカギとなった。
そのうちシールが貼られていない状態を見るとむず痒くなってくる。
報酬は脳の中に刻み込まれ、チャレンジをこなすという習慣のハードルがどんどん下がっていった。
そして1ヶ月後、長期的な報酬として成績の向上が現れる。
「ここチャレンジでやったやつじゃん!」とDMのマンガみたいなことが起きる。
ここまでくると、チャレンジなしの生活はありえなくなる。
シール貼りという短期的な報酬で習慣の快楽をつなぎ、長期的な報酬が現れるまで待つ。
この手法によって、ぼくはチャレンジにハマり、成績をめちゃくちゃあげることができた。
ここまではいい話だ。
挫折がやってくる。
中学生になったとき。ぼくは調子をこいた。
チャレンジをやめて、より頭の良さそうなZ会をやることにしたのである。
今は知らないが、1997年当時のZ会は自分で計画を立ててひたすらテキストをやるようなスタイルだったと思う。
これが失敗だった。シールがないのである。
ぼくの積み上げを見える化し、短期的な報酬を与えてくれるシールがないのである。
気づけば未消化の単元がたまり、1週間後には月末のテストを期日までに出せないという状況になった。
3ヶ月後、ついにぼくはZ会を習慣化することなく、一切手をつけなくなっていた。
…
…
…
習慣化できなかった原因がすべてZ会にあるとは言っていない。
シール貼りがないという一点が、短期的報酬を欠落させ、習慣化の阻害になったのでは? と思っている。
ときを戻そう。
今。なう。あなたは週末野心手帳を持っている。日次の欄には
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といったような、朝やりたいと思っていた3つのコトが書かれている。
それができていたら◯だ。
○を書く瞬間。絶対に。誰もが。どんなやつだって、わずかながらの幸福を感じる。
この幸福が短期的報酬となる。たかが○だ。でも、それだけでいい。
小さな幸福でも繰り返しやると刷り込みになる。
○をつけるのが快感になる。○が並んでいるのを見ると誇らしくなる。前進している自分を感じることができる。
この喜びの繰り返しが、習慣化を助ける。
ぼくがチャレンジを3年間毎日欠かさず、一単元の遅れもなく続けられたように、繰り返しの喜びが習慣化を後押しする。
そして身についた習慣が、ある日とつぜん長期的な報酬となってあらわれる。
違うステージに自分を引き上げていく。
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さらに。3つ全て○がついていたら、習慣のコンプリートの印として、月間予定のページの今日にバッテンじるしをつける。
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こうすると、見返したときにどれだけ自分が習慣を継続できているかが一目で分かる。
今日、運悪く習慣のコンプリートを逃したら、明日は頑張ろうと思える。
2日連続で失敗しない限り、「習慣を無視する」という悪習はつかない。
そう、「習慣を無視する」という行為もまた習慣だ。そのチェックとして月間予定を使う。
ついでに今日の日記を書く
○をつけたら、勢いが乗っているうちにその日思ったことを書いていく。
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書きたくなければ書かなくて良い。
ただ、○をつけた後の数分は少しノッている状態だ。
何か書きたくなるかもしれない。勢いに乗じて気持ちを吐いてみるのが大事だ。
「今日はXXがうまくいった」
「〇〇ができなかった」
と事実を書くだけでもいい。次の筆が進むからだ。
うまくいったことがあれば、「もっとよくする方法はあるか?」と思考が及ぶ。
うまくいかなかったことがあれば、「いや、眠かったし」とか「急な仕事が入って」とか言い訳じみたことが浮かぶ。
いずれにせよ、「今後どうすればもっと良くなるか」に思考を向けることができる。
単に愚痴を吐くだけでも、後日見返したときに天啓が浮かぶ場合もある。
とにかく気持ちを吐き出すと自分が今どうしたいと思っているかのヒントになる。書くことではじめて自分の状況に気づくこともある。
明日はどうするか、来週はどうするか、そもそも習慣に無理はないか? などと自然に対策を考えるクセがつく。
(最初に)未来の目標、月の目標、週の目標を立てる
日次シートの重要性は感じていただけたと思う。
さて、当然ながら、日次シートのインプットになるものがある。週の目標のシートだ。
さらに、週の目標シートのインプットが月の目標シート、さらにその前段として。。。と色々ある。
もっとも重要な日次シートを先にボトムアップで説明したため、順番は前後するが、週末野心手帳の記入フローは↓だ。
- 自己分析マップを書く
- 未来マップを書く
- 年間マップを書く
- 野心を書く
- 月間目標を書く
- 週間目標を書く
- 日次シートを毎日記入する
習慣化を意識して日次シートを書いて行動することがもっとも重要だ。
ただし、闇雲に日々行動すると方向性を間違えることがある。本当は別のやりたいことがあるのに、「これこそが自分の道!」と頑強に思い込むパターン。
その前段として、1~6のフローは重要だ。
順を追って説明する。
自己分析マップ、未来マップを書く
まず、大きな目標をはっきりさせるために、自己分析マップを記載する。
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観点は下記。
- 今、一番身近にいる人は?
- 今、憧れている人は?
- 2020年に頑張ったことは?
- 2020年に嬉しかったことは?
- 自分の好きなところ、伸ばしていきたいところは?
- 今、課題だと思っていることは?
- どんなことで気持ちが上がる?
- どんなことで気持ちが下がる?
とにかく思いつくままに書き出してみる。書いているうちに、自分がどういう趣味嗜好か。どういう方向性に向かうべきか、どこに向かっているのかがボンヤリと見えてくる。
自己分析をして高まったところで、すぐに未来マップを書く。
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未来マップは1年後、3年後、5年後、10年後のなりたい自分について書くものだ。
かっこつけず、思いつくままに書く。おそらくそれが正直な気持ちだ。
例えばぼくの場合。
直近3年で
- スキルをつけてもっと良い条件の仕事に転職したい
- 不労所得でセミリタイヤしたい
- 体を鍛えたい
という3つの核があるっぽい。
この核をベースに月次でやりたいこと、週次でやりたいこと、日次でやりたいことを落とし込んで行く。
野心を書く
年間マップを書いた後に、2021年の野心を書き出してみる。
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実行可能かどうかはいったん考えず、とにかく野心を書く。
はあちゅう曰く「読んでいてワクワクするページに」とのことだ。
ここに書かれることは本心である。必要であれば年間マップにフィードバックすると良い。
月間目標を書く
月のはじめに、月の目標を3つ書く。
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目標は年間マップから落とし込んでもいいし、手帳が色々と質問してくるので、それに準じたものでもよい。
ここでもTODOではなく、ありたい姿、やりたいことにフォーカスして書く。
厳しすぎてはいけない。多少ゆるいぐらいがちょうどいい。
週の目標、日次シートを書いていく
月間目標が定まったら、あとはそれに即した目標を週毎に週間シートに書いていく。
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日次で何をやるかは自由だが、できるだけ週間の目標に即したほうがいい。
年間マップから落とし込んだ本心からやりたいことが出てくるはずだ。
それを達成できたとき、必ず幸福感がある。達成感がある。
まとめ
週末野心手帳の使い方とその素晴らしさがだいたいわかったと思う。
さいきん鬼滅の刃を見ているが、主人公の言葉にこんなのがある。
「頑張れ!! 頑張ることしかできないんだから俺は昔から! 努力は日々の積み重ねだ。少しずつでいい、前に進め!!」
この言葉が常に頭にのこっている。大きなものを達成するには日々の積み重ねしかない。
週末野心手帳にはそれを助ける機能がたくさんつまっている。ぜひ試してみてほしい。
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